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放射線治療科

主要疾患

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arrow_109.gif 放射線治療とは


放射線治療はがんとその周辺のみを治療する局所治療です。

 
放射線は手術、抗がん剤とともにがんの治療の中で重要な役割を果たしています。放射線は手術と同じく、がんとその周辺のみを治療する局所治療です。手術と異なるところは、臓器を摘出する必要がなく、臓器をもとのまま温存することができ、そのため治療の前と同じような生活をすることが可能な治療手段であることです。

放射線が、がん治療の手段として使われはじめてからおおよそ100年がたちますが、その間に放射線治療機器、放射線生物学やコンピューターが発達し、放射線治療は急速に進歩してきました。がん組織に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできるだけ少ない量の放射線を照射することができるようになってきて、がんを治せる可能性が高くなり、しかも副作用の少ない放射線治療が実現してきています。

arrow_109.gif 放射線治療装置と照射方法


●外部放射線治療

高いエネルギーの放射線を体の外から患部に正確に照射し治療します。写真にお示ししているリニアックという装置を使用します。
一日一回~二回の治療を数週間かけて行います。一回の治療は数分で終了いたします。痛みなどを全く感じることのない治療です。
 
●小線源治療

放射線を出す小さな金属を患部に密接させるか、埋め込んで照射をする方法です。臓器や病巣の大きさにより適したアプリケーター(線源を留置するための細い管)が開発されています。線源はコンピュータにより制御され正確な照射が行われます。
過去40年間に約900例の子宮がん患者さんの治療に用いてきました。また、前立腺がんに対するヨウ素永久挿入療法を、日本では最も早くから開始し、すでに多くの診療実績があります。

●定位放射線照射(ピンポイント照射)

頭蓋内の小さな病変に対して高い精度でⅩ線を集中させることにより、患部に線量を集中させて治療する方法です。手術ができない患者さんに対してその代替療法として用いることも可能です。
脳腫瘍、肺がん、肝がんに対して手術に匹敵する治療成績が得られています。疾患ごとに、この治療方法を適用できる条件が違いますので、専門医による判断が必要です。

●強度変調放射線治療(IMRT)

前立腺がんの外部放射線治療として行っています。従来の外部放射線治療法と比較して治癒率の向上と副作用の軽減が期待されています。

arrow_109.gif 脳腫瘍

原発性脳腫瘍の場合、手術後の再発予防のために用いられることがあります。
定位放射線照射を用いれば、小さな病変であれば手術に匹敵する治療法となることもあります。

arrow_109.gif 頭頚部がん

機能や形態が温存されるという点が放射線治療のメリットです。
頭頸部がんの治療には外部放射線照射と小線源治療があります。両方を組み合わせて行うこともあります。
口腔がんで最も頻度の高い舌がんでは腫瘍の最大径が4cm以下の腫瘍が良い放射線適応となります。機能や形態が温存されるという点が放射線治療のメリットです。
治療は舌の中に放射線物質を一時的に埋め込んで内部から照射する組織内照射方法を用います。手術に近い治療成績が得られています。
他の頭頚部がんは、外部から放射線を照射する方法が用いられます。可能であれば抗がん剤を同時に併用することで治療効果が高められます。温熱療法を併用する場合もあります。
副作用として、抗がん剤を使用する場合には腎機能障害や骨髄抑制が問題となりますので、入院のうえ十分な管理のもとで治療を受けていただきます。
放射線治療特有の副作用として、治療終了後半年以後に生じる晩期障害があります。頭頚部がんでは唾液が減じることによる口の乾きや皮下組織が硬くなるなどの副作用が生じることがあります。

arrow_109.gif 食道がん

表在がんから遠隔転移を伴わない進行がんまでが治療対象となります。
一般に進行がんに対して適用されていることが多いですが、最近では表在がんにおける治療成績も手術と比べて同等であることがわかっています。
治療は外部放射線治療を主体に行い、小線源治療を組みあわせることもあります。
治療期間は約7週間必要です。
現在は、抗がん剤を同時に併用することが有用であることがわかっておりますので、抗がん剤使用が可能な場合は併用いたします。
副作用として、抗がん剤を使用する場合には腎機能障害や骨髄抑制が問題となりますので、入院のうえ十分な管理のもとで治療を受けていただきます。
放射線治療特有の副作用として、治療中の食道炎による飲み込み時の痛みがありますが、治療終了後は徐々に改善します。

arrow_109.gif 肺がん

放射線治療は外部放射線治療を6~7週間かけて30~35回程度行います。現在は、抗がん剤を同時に併用することが有用であることがわかっておりますので、抗がん剤使用が可能な場合は併用いたします。
副作用として、抗がん剤を使用する場合には腎機能障害や骨髄抑制が問題となりますので、入院のうえ十分な管理のもとで治療を受けていただきます。
放射線治療特有の副作用として、治療中の食道炎による飲み込み時の痛みがありますが、治療終了後は徐々に改善します。
また照射された肺の部分は必ず治療終了後に放射線による物理的な肺炎を生じますが、この炎症が拡大して重篤な副作用となる場合もあります。
 2004年度からは初期の原発性肺がんや転移性肺がんに対する定位放射線治療(ピンポイント照射)を行っております。手術が行えない患者さんに対して治療適応があります。図に徳島大学病院における肺がんの定位放射線治療後の再発率(2010年1月時点)を示しておりますが、手術と比較してもそん色ない治療成績が得られています。

arrow_109.gif 子宮頸がん

30年以上に亘る歴史がありその方法は確立されております。

子宮頸癌の放射線治療は30年以上に亘り同じ手法で治療が行われており、その方法は確立されております。
早期がんから遠隔転移を伴わない進行がんまでが治療対象となります。日本では一般に進行がんに対して適用されていることが多いですが、欧米では早期がんにおいても第一に用いられる標準的な治療方法です。
早期がんにおける治療成績も手術と比べて同等であることがわかっています。
治療は外部放射線治療と、小線源治療を組みあわせて行い、治療機関は約6週間必要です。
現在は、抗がん剤を同時に併用することが有用であることがわかっておりますので、抗がん剤使用が可能な場合は併用いたします。
副作用として、抗がん剤を使用する場合には腎機能障害や骨髄抑制が問題となりますので、入院のうえ十分な管理のもとで治療を受けていただきます。
抗がん剤を使用しない場合は副作用は一般に軽度です。放射線治療特有の副作用として、治療終了後半年以後に生じる晩期障害があります。当院での約800人の患者様の治療で約4%に、手術を要する晩期障害が主に腸に生じています。

arrow_109.gif 前立腺がん


外部放射線照射(IMRT)と小線源治療(ヨウ素125シード永久挿入療法)があり、両方行う場合もあります。外部放射線照射は約7-8週間かけて1日2分程度の放射線照射を35-38回程度受けていただきます。外来での治療が可能です。
小線源治療は、放射線を出す小さな金属粒を皮膚から刺した針を通して前立腺に永久に留置いたします。2泊3日程度の入院が必要です。一人の治療に約80個ほどの粒を使用いたします。前立腺の大きさやがんの大きさによって、二つの治療方法の適応が決まります。
前立腺に限局しているがんの場合、手術と比較して同等の治療成績が得られており、副作用は一般に手術より軽度であるといわれています。しかし、放射線治療特有の副作用として、治療終了後半年以後に生じてくる後遺症があります。その大半が直腸炎による排便時の出血です。5%以下の頻度ですが、外科的処置を必要とする多量の出血を来たすこともあります。

arrow_109.gif 悪性リンパ腫


全身疾患としての傾向の強い悪性リンパ腫の治療の主体は化学療法ですが、悪性リンパ腫の腫瘍細胞に対して放射線は非常に強い効果を有します。
化学療法で完全に消失させることができない様な大きな塊を形成した病巣の部分に放射線照射を併用することで治療成績が改善することがわかっています。
また、病気が拡大することの少ない一部の悪性リンパ腫では放射線治療単独でも治癒させることができます。


arrow_109.gif 緩和的放射線治療


がんによる痛みの治療として放射線治療は大きな役割を果たしています。
色々な臓器のがんの骨への転移による痛みに対して放射線治療を行うことにより約80~90%の患者様の痛みの緩和が得られます。約50%の患者様で痛みが完全に消失いたします。
治療は体の外から痛みの原因となっている患部に放射線を照射します。一般に一回3分程度の照射を2週間の間に10回行う方法が用いられますが、体の調子が悪く何回も治療室に来ることが困難な患者様に対しては更に少ない回数でも十分な効果が得られます。1回の照射でも痛みがとれる可能性があります。
他には、がんの進行により顔や手足がむくむ場合やがんが神経を圧迫することにより生じる麻痺に対しても有効となります。




診療時間

    月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
初診・再診 午前 久保 亜貴子

川中 崇
外礒 千智
(院内紹介のみ)

生島 仁史
(FAX/午前のみ)

工藤隆治
(歯科)

久保 亜貴子
(FAX)
川中 崇
(FAX)
古谷 俊介
(FAX)
午後
再診のみ 午前   古谷 俊介 川中 崇 久保 亜貴子 川中 崇
(午前のみ)
午後
ヨード内用療法 午前       川中 崇
(FAX)
 
午後

 

治療実績

疾患名 人数
脳・脊髄腫瘍 48人
頭頚部腫瘍 273人
食道がん 42人
肺がん、縦隔腫瘍 216人
乳がん 270人
肝がん、胆管がん、膵がん 54人
胃がん、大腸がん 87人
婦人科がん 112人
泌尿器科腫瘍 60人
皮膚、骨腫瘍 30人
甲状腺眼症など良性疾患 20人
その他の腫瘍 30人

相談窓口

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放射線治療科外来
放射線治療全般
窓口 088-633-9284


徳島大学大学院
医歯薬学研究部 放射線医学分野

〒770-8503
徳島市蔵本町3-18-15
TEL:088-633-7173
FAX:088-633-7468

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